人間は自らが持たないものを殊更に掲げ、希求する生き物です。だからこそ強さや正確さを、あるいは美しさを追い求めて来ました。それは文明を高めた源泉かもしれませんが、ふと立ち止まったとき、果たしてシステムと人間の主従とは怪しいものです。

何かが変です。

一見すると“error”には不味い印象が付着していますがこれをサインやメッセージへと変換したならば、実にリアルで芳醇な現象へと姿を変えます。

もちろんすべてのerrorを無邪気に歓迎することはできません。しかし、errorには希望や可能性が、気づきや衝突が、永いとき漫然と滞留していた何かを容易く掻き回すエネルギーが宿っています。

errorは、創造・調和・破壊のワルツそのもの。超然として魅惑します。

error株式会社は「errorは在る」という命題の悲喜劇をぼんやり眺めながらそこから次代への人間と世界のあり様を問い、切り口を探求しつづける活動体です